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【古生物画廊】ヴォラティコテリウム

“飛ぶ獣”

volaticotherium

*データ*
<分類>哺乳綱翔獣目ヴォラティコテリウム科
<大きさ>全長15cm
<食性>昆虫食
<発掘地>中国(ジュラ紀後期~白亜紀前期)

既知で最古の飛行する哺乳類と考えられています。これまでは、初期のコウモリ類が最古の飛行する哺乳類とされていましたが、本種の発見はその地質学的記録を大幅に遡らせる事となりました。また、奇しくもこの時代は最古の鳥類である始祖鳥の生息時期と程近く、哺乳類(ヴォラティコテリウム)、鳥類(始祖鳥)、爬虫類(翼竜類)と多くの脊椎動物が空に進出する何らかの切欠があったであろう事を匂わせます。
四肢に皮膜があるその姿はムササビやモモンガに似ていましたが、特に類縁関係は無く、収斂進化に拠るものであろうと考えられます。顎には比較的単純な尖った歯が生えており、昆虫などの小動物を捕食していたものと推測されています。

(イラスト&文責 熊猫堂)
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【古生物画廊】ペウィラ(プイジラ)

“若き海獣”(イヌイットの言語に由来)

Puijila

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目(科不明)
<大きさ>全長1.1m
<食性>魚食
<発掘地>北アメリカ(北極圏、中新世)

アザラシや アシカなど、鰭脚類の系統に繋がる動物の中でも最古の種です。最大の特徴は長い尾としっかりした四肢を持つ事で、姿かたちはアザラシと言うよりカワウソに近いものでした。中新世は北極圏も緑豊かで温暖な地域だったと考えられ、そうした北極圏の河川・湖沼を住処とし、淡水魚を獲物として狩っていたようです。然しその後、北極圏での気候の変化が激しくなり、ペウィラのような祖形アザラシ類は活路を海に見出し、やがて完全に水中生活に適応していったものと考えられます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ヒッピディオン

“ウマのようなもの”

Hippidion

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目ウマ科
<大きさ>肩高1.5m
<食性>植物食
<発掘地>南北アメリカ(中新世後期~更新世前期)

現存するウマに極めて近縁な絶滅ウマの系統で、学者によっては現存するウマ(エクウス属)に含める考えもあります。
最大の特徴はエクウス属に比較して体の割に大きな頭を持つ事、更に鼻筋の骨が競り上がっており、鼻孔が後退して目のすぐ近くに開いている事です。これは生きている時にはバクの鼻のように自在に動く、発達した上唇を持っていた証拠だとされています。こうした上唇は現存のクロサイやキリンなど、木の葉を食べる動物に見られる特徴である事から、ヒッピディオンも同様に木の葉を主食にしたのではないかと考えられています。草原の拡大と共に、イネ科植物を主食に進化したウマの仲間としては異例とも言うべき進化の一例です。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】パウルコファティア

“ポール・コファット(生物学者)氏のもの”

Paulchoffatia

*データ*
<分類>哺乳綱多丘歯目パウルコファティア科
<大きさ>体長17cm(ドブネズミ大)
<食性>雑食
<発掘地>イベリア半島(白亜紀前期)

絶滅した古代の小型哺乳類。ジュラ紀に出現し、恐竜の絶滅後も繁栄して、漸新世に齧歯類との生存競争に敗れ絶滅した「多丘歯類」と言う古い系統に属します。多丘歯類は現在、齧歯類が占めている広範囲なニッチを恐竜時代に獲得していた哺乳類です(ネメグトバタアルの項目も参照下さい)。
パウルコファティアはその中でも、ジリスやプレイリードッグなど地上生の齧歯類に姿が似ています。恐らく彼等と同じように地上に穴を掘って暮らしていたと思われます。但しジリスやプレイリードッグがほぼ植物食であるのに対し、パウルコファティアは恐らく昆虫なども食べる雑食動物だったと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】レプトリクテロプス

“華奢な穴掘り用の足”

Leptorycteropus

*データ*
<分類>哺乳綱管歯目ツチブタ科
<大きさ>全長50cm
<食性>昆虫食
<発掘地>ケニア(中新世)

絶滅した古代のツチブタです。ツチブタは、いまやアフリカに1種が生き残るだけとなってしまいましたが、乏しい化石の研究の結果、嘗ては数種類のツチブタがアフリカ各地に棲息していたらしい事が判明しています。レプトリクテロプスはその中でも比較的最近発掘された種で、現生種に比べると吻部が短く四肢はすらりとしていて、より軽快な体のつくりをしていたようです。背中は現生種のツチブタ同様アーチ形を呈しますが、四肢の筋肉はそれほど発達していませんでした。

(イラスト&文責 熊猫堂)
プロフィール

熊猫堂(ぱんだどう)

Author:熊猫堂(ぱんだどう)
獣絵描き。パンダとか恐竜とかをもそもそと描いています

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