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マガモ

マガモ

Mallard

アヒルのご先祖様です。
オスは目立つ黒緑色の頭部と白い首輪模様を持つ為「アオクビ」(蒼首)と呼ばれる事もあります。

高校生の頃、マガモのオスが別種であるカルガモ(恐らくメス)を追いまわしているのを見た事があります。
何でも、マガモのオスは非常に性欲が強く、交尾中にハッスルし過ぎてメスを死なせてしまう事がある他、配偶者が見つからないオスは容易に他の種類のカモと交わり、結果、見慣れない雑種のカモが誕生してしまう事もあるそうです。
実際、マガモがカルガモを追いまわしてから数ヵ月後、同じ場所でマガモともカルガモとも異なるカモが10羽ほど群れているのを見かけました。

種を存続させようとする本能が強すぎて、それが道ならぬ(?)雑種の誕生に繋がっているのだとしたら、何とも皮肉な話だと思います。


(イラスト&文責 熊猫堂)
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【古生物画廊】インドヒウス

“インドのブタ”

Indohyus

*データ*
<分類 >哺乳綱偶蹄目ラオエラ科
<大きさ>体長60cm
<食性>雑食
<発掘地>インド(始新世中期)

ごく近年発掘された原始的な偶蹄類で、この動物、若しくはこの動物に極めて近縁の動物が水中での生活に適応し、クジラの仲間へと進化した、と考えられています。つまり、最も原始的なクジラとも言えます。
外見は尻尾が長く頚が短く、華奢な四肢には原始的な蹄があり、野暮ったい仔ブタと言うか、マメジカの出来損ないのような姿でしたが、頭蓋骨や内耳の形態、歯の並びはクジラの仲間に共通する特徴を持っていました。また、骨が全体的に厚い外層がある構造になっており、これを「錘」(おもり)として水中に長時間留まる事ができたのでは、とも言われています。
水辺の植物や昆虫などを食べ、つましい暮らしをしていたと想像されています。このような小さくつましい動物から10メートル以上の体長がある巨大なクジラが進化したとは…造化の妙を感じずにはいられません。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】アストラポテリウム

“稲光の獣”

Astrapotherium

*データ*
<分類>哺乳綱輝獣目アストラポテリウム科
<大きさ>体長2.7m
<食性>植物食
<発掘地>アルゼンチン(中新世前期~中新世中期)

絶滅した古代の植物食動物。大き目のウシ程の大きさで、バクのような伸縮性の有る鼻と発達した牙、大きな身体の割には貧弱な作りの四肢が特徴です。カバのように水辺を好む動物だったと想定されています。水草や水辺に繁茂する柔らかい植物を主に食べていました。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】クラドシクティス

“分岐するイタチ”

Cladosictis

*データ*
<分類>哺乳綱有袋目ボルヒアエナ科
<大きさ>全長80㎝
<食性>肉食
<発掘地>アルゼンチン(漸新世後期~中新世前期)

絶滅した古代の肉食動物。嘗て独立した島大陸だった南アメリカに措いて、現代で言えばイタチ、テン、カワウソが占めていた生態的地位にあった動物で、肉食に適応した有袋類(カンガルーの仲間)です。短い四肢とやや長めの胴体を持ち、草の生い茂った藪を素早く移動しては、小動物や昆虫、時には地上性鳥類のタマゴなどを捕食していたと思われます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】エウスミルス

“端緒の剣歯虎”

Eusmilus

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目ニムラーヴス科
<大きさ>全長1.9~2.4m
<食性>肉食
<発掘地>ヨーロッパ、北アメリカ(漸新世)

絶滅した古代の肉食動物。外見は所謂“サーベルタイガー”に似ていますがネコ科の動物ではなく、より原始的な肉食動物です。ライオンほどの大きさになる、当時最大の捕食者でした。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】スティリノドン

“柱状の歯”

Stylinodon

*データ*
<分類>哺乳綱紐歯目スティリノドン科
<大きさ>全長1.3~1.7m
<食性>植物食の強い雑食
<発掘地>北アメリカ(始新世前期~始新世中期)

絶滅した古代の植物食動物。頑丈な鼻面、分厚く発達した顎、目立つ乱杭歯、そして前脚には鋭く丈夫なツメが生えていました。このツメと鼻面を用いて地面を掘り返し、木の根や草の地下茎などを食べていたと考えられています。
恐竜絶滅後、最初に現れた植物食動物の一派に属し、現在では子孫が生き残っていない動物のひとつです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】サルカストドン

“支配者の歯”

Sarkastodon

*データ*
<分類>哺乳綱肉歯目オクシアエナ科
<大きさ>全長3m
<食性>肉食
<発掘地>モンゴル(始新世後期)

絶滅した古代の肉食動物。クマに似ていますが、現代に子孫が生き残っていない系統の古い肉食動物です。鼻先から尾の先端まで優に3メートルはある大型の動物で、どっしりとした頑丈な体つきが特徴。このスタイルは当時、地球上のあちこちで繁栄していたサイ等の大型植物食動物を力に任せて捕殺し、食べるライフスタイルに適応したものと考えられています。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】テレオケラス

“欠落の無いツノ”

Teleoceras

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目サイ科
<大きさ>体長3~4m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(中新世中期~中新世後期)

絶滅した古代の植物食動物。サイの仲間ですが、四肢が短く胴が長めで、カバそっくりな姿をしています。その体型から水辺に棲息し、一日の大半を水の中で過ごす動物だったと考えられています。陸の上の捕食者を心配する気遣いが無い為か、鼻面にあるツノはかなり短くなっていました。

(イラスト&文責 熊猫堂)

オシドリ

オシドリ

Mandarin Duck

「おしどり夫婦」と言えば円満な関係を終生築く夫婦の事を指します。実際、オシドリは近年まで文字通り「おしどり夫婦」と呼べる一夫一婦制の関係を終生続けるものだと考えられていました。然し近年の研究で、実はオシドリの「夫婦関係」は一過性のモノで、オスもメスもシーズン毎に違う配偶者を探して夫婦になる事が明らかになりました。
「夢が壊れる」とお嘆きの方も或いはいらっしゃるかも知れませんが、遺伝的に多様な子孫を一羽でも多く残す為には、こうした夫婦関係の方が俄然有利なのです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】アパタエルルス

“あざむくネコ”

Apataelurus

*データ*
<分類>哺乳綱肉歯目オクシアエナ科
<大きさ>全長1m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(始新世中期~始新世後期)

絶滅した古代の肉食動物。短い吻、口元からはみ出る長さの犬歯など、見かけは所謂「剣歯虎」に似ていますが、全く類縁の異なる動物です。こう言う「剣歯虎」タイプの肉食動物は長い先史時代の折々に、系統の違う動物群から進化しており、彼らが生態系上、捕食者として非常に重要な役割を担っていた事が伺えます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ディプロトドン

“2本の前歯”

Diprotodon

*データ*
<分類>哺乳綱有袋目ディプロトドン科
<大きさ>体長3.5m
<食性>植物食
<発掘地>オーストラリア(鮮新世前期~更新世後期)

絶滅した古代の植物食動物。先の日記で公開したジャイアントカンガルーと共に、最も巨大な有袋類のひとつで、ほぼサイと同じ大きさがあります。
大型の植物食動物がいないオーストラリアにおいて、ゾウ、カバ、サイなど多くの大型植物食獣の生態的地位を一手に引き受けていたと思われます。オーストラリアに人間が進出したのを境に絶滅したと考えられていますが、その一方でアボリジニの伝承にこの動物とほぼ同じ特徴を持った「カディカマラ」と言う幻獣が登場するなど、根強い生存の噂も絶えません。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ディケラテリウム

“ふたつのツノを持つ獣”

Diceratherium

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目サイ科
<大きさ>体長2m前後
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(中新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。今のサイの仲間で、鼻先に恰も吻部を挟むようなカタチで2本のツノが生えていました。体は今のサイより幾分か小さく、精々中型のウシ位の大きさでした。現存するサイに比べると体つきは華奢で四肢が長く、走るのは得意だったろうと思われます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】モエリテリウム

“モーリス(エジプトの湖の名)の獣”

Moeritherium

*データ*
<分類>哺乳綱長鼻目モエリテリウム科
<大きさ>全長1.5~2m
<食性>植物食
<発掘地>エジプト(始新世後期~漸新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。メリテリウムと表記する事もあります。
原始的なゾウの仲間で、嘗ては全てのゾウ類の先祖だと考えられていました(現在ではより古い時代の化石を含む様々な物的証拠から、メリテリウムがゾウの祖形的動物だとは考えられていない)。
長い胴体と短い四肢を持つカバやバクのような親水性の動物だったと考えられており、歯列から水辺の柔らかい植物や水草を食べる動物だったと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

ヤマドリ

ヤマドリ

Copper PheasantSyrmaticus soemmerringii

日本特産のキジの仲間です。金属光沢がある赤褐色の羽毛と、1m近くもある長い尾羽が特徴的です。
深い森の中にひっそりと暮らす鳥なので、野外では余程注意深く観察しないとお目にかかれません。その為か、一部地域では随分とミステリアスな存在として語られていて、「尾羽の節(帯模様の事)が13節以上になったヤマドリは化ける」「歳を経たヤマドリは夜になると光る」などと言う伝承が残されています。

(イラスト&文責 熊猫堂)

モズ

モズ

Bull-headed Shrike

漢字で「鵙」「百舌鳥」と書きます。「百舌鳥」の名は他種の鳥の鳴真似が巧みな事から名付けられたものです。
繁殖期以外は割と排他的な鳥で、例え雌雄であろうとも激しく縄張り争いする孤高の鳥でもあります。
姿を見た事は無くても、秋から冬にかけてモズのテリトリーコール音声である「ギチギチギチ!」と言う甲高い囀りを耳にした人は多いのではないでしょうか。

モズと言えば、良く知られている習性に捕らえた獲物を木の枝などに串刺しにする「早贄(はやにえ)」と呼ばれる行動があります。これは餌不足の冬に備えているのだとも、縄張りの目印であるとも、或いはただ獲物を食べかけた所処に人間が来て餌を放置して逃げた跡だとも言われていますが、詳しい事は判って居ません。


(イラスト&解説・熊猫堂)

新カテゴリ開設

こんばんは。夢飼 龍です。

当ブログの新しいコンテンツとして、日記カテゴリに「翼ある者の詩」を追加しました。
イラスト担当の熊猫堂が嘗て短期間執筆していたメールマガジンの記事だったものを再録したモノです。現存する鳥類に関してつづったコラム風のコンテンツになります。
これまでのコンテンツ同様楽しんで拝見して頂けると嬉しく思います。

【古生物画廊】プロトケラス

“端緒のツノ”

Protoceras

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目プロトケラス科
<大きさ>体長1m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(漸新世)

絶滅した古代の植物食動物。恐らく、ツノを持つように至った最も初期の偶蹄類のひとつと思われます(但し、現存するツノを持つ偶蹄類の先祖と言う訳ではありません)。ツノの生えた頭部や体つきはシカに似ていますが、分類学的には寧ろラクダに近い仲間です。
細長めの吻部に、ツノの萌芽と思しき3対の骨質の瘤があるのが特徴です(但しこれはオスの特徴だと考えられています。頭頂部の1対にのみ瘤があるメスとおぼしき個体の化石も見つかっています)。後の時代の近縁種では、四肢の指が2本までに減少していますが、プロトケラスはまだ4本指のままでした。
低木の葉を食べる動物だったと考えられています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】パトリオフェリス

“愛国主義者のネコ”

Patriofelis

*データ*
<分類>哺乳綱肉歯目オクシアエナ科
<大きさ>全長1.5~1.7m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(始新世中期~始新世後期)

絶滅した古代の肉食動物。哺乳類繁栄の黎明期に措いて比較的最初に大型化した肉食動物で、小型のクマ位の大きさがありました。外見はネコ科の動物に若干似ていますが類縁が異なり、現在では子孫が生き残っていない動物です。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ケントリオドン

“先端が鋭敏な歯”

Kentriodon

*データ*
<分類>哺乳綱鯨目ケントリオドン科
<大きさ>体長3m
<食性>魚食
<発掘地>北アメリカ(中新世~鮮新世前期)

絶滅した海の哺乳類。現生のイルカの先祖に当たる動物です。外見は現世のマイルカと殆ど違いはありませんでしたが、頭骨の形状にはっきりとした差異があります。魚を食べる動物でした。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】オステオボルス

“骨を貪る者”

Osteoborus

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目イヌ科
<大きさ>体長75~100cm、尾長30~40cm
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(鮮新世)

絶滅してしまった、古代のイヌです(イヌ科の中でも、捕食・腐肉食に高度に特化したボロファグス亜科Borophaginae…ボロファグスとは“貪る捕食者”の意…に属します)。大きさはコヨーテくらいでしたが、ハイエナのそれに酷似した非常に重厚な顎と、硬いものを砕く事に適応した歯を持っており、獲物の骨まで噛み砕いたと推定されています。自ら獲物を追うだけではなく、頻繁に屍肉食を行ったものと推測されています。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】コエロドンタ

“中空の歯”

Wooly RhynocerosCoelodonta

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目サイ科
<大きさ>体長4m
<食性>植物食
<発掘地>ユーラシア各地(鮮新世後期~更新世後期)

絶滅した古代の植物食動物。氷河時代のサイの仲間で、その毛むくじゃらの姿から一名を「毛犀」(モウサイ若しくはケサイと読む)とも言います。ツンドラ気候が拡大した、北米を除く北半球に広く分布していました。マンモスとほぼ同じ住環境を好み、頻繁に同一の場所で化石が見つかる事から「マンモスの良き朋友」の異名を持ちます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】エウクラドケロス

“完全な分岐のツノ”

Eucladoceros

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目シカ科
<大きさ>体長3m
<食性>植物食
<発掘地>ユーラシア(鮮新世中期)

絶滅した古代の植物食動物。ウマほどもある大きな身体と、10数本もの分岐を持つ複雑な形状の枝ツノを持つ大型のシカです。この複雑怪奇なツノは実質的な武具と言うよりも、オス同士で儀式的な闘争をする際に用いられる形式的・装飾的な武具と考えられ、所謂「ハンディギャップ理論」の好例として知られています。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】エンテロドン

“完璧な歯”

Entelodon

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目エンテロドン科
<大きさ>体長1.5~1.8m
<食性>雑食
<発掘地>中国、北アメリカ(始新世後期~漸新世後期)

絶滅した古代の雑食動物。外見はイノシシに似ていますが、より原始的な、今では子孫が残っていない動物です。瘤状の突起が幾つもある長くて大きな顎が特徴的で、ある研究者は「ワニの頭を持つイノシシ」と形容しました。木の根や低木の葉などの植物を食べる他、屍肉食も頻繁に行い、当時の肉食動物とは被食・捕食の関係のみならず、同様の餌を競うライバルだったと言われています。後に真のイノシシ類が進化すると、それらに圧される形で衰退して行きました。

(イラスト)文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ジャイアントカンガルー(ステヌルス)

“強靭な尾”

Giant KangarooSthenurus

*データ*
<分類>哺乳綱有袋目カンガルー科
<大きさ>身長3m
<食性>植物食
<発掘地>オーストラリア(鮮新世~更新性)

絶滅した古代の植物食動物。現生のカンガルーの仲間で、有袋類の中でも最大級の生き物のひとつです。通常のカンガルーに比べると鼻面が短く頭骨が上下に分厚く、尾が短いのが特徴です。
現存するカンガルーは、その殆どの種類が地面の草を食べて生きていますが、このジャイアントカンガルーは体を巨大化させ、他の動物が見向きもしなかった木の葉を食資源に選ぶ事で、短期間ではありますが進化的成功を納めました。
彼等が滅んだ背景には、オーストラリア大陸に上陸を果たした人類と、その人類が持ち込んだイヌ(“ディンゴ”と呼称される野生犬)による圧迫があるとされています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】オクシアエナ

“猛々しく鋭敏な者”

Oxyaena

*データ*
<分類>哺乳綱肉歯目オクシアエナ科
<大きさ>全長1m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(始新世)

絶滅した初期の肉食動物です。どことなく野暮ったいネコに似た姿ですが、ネコとの類縁は遠く、現在では全く子孫を残していない動物です。四肢の構造から、動きは現在のネコ類ほどには素早くなかったと考えられています。彼等が棲息していた当時は、食べられる側の植物食動物にも素早く動くものは存在しませんでしたから、彼等のような鈍重な肉食動物でも然程生きるに困ると言う事は無かったようです。
然し後に現代型の肉食動物…イヌ、ネコ、イタチ…が進化するとそれらに拠って生態的地位を奪われ、絶滅してしまいました。
オクシアエナ自体はキツネほどの大きさの動物でしたが、近縁の動物にはクマほどの大きさになる種類が居ました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】パキケトゥス

“パキスタンのクジラ”

Pakicetus

*データ*
<分類>哺乳綱鯨目パキケトゥス科
<大きさ>全長1.5m
<食性>魚食
<発掘地>パキスタン(始新世前期)

クジラの仲間の進化についてある程度の化石資料が揃ったのはごく最近の事で、それまでは漠然と「古代の肉食性の四足歩行動物から進化したのだろう」と考えられてはいたものの、証拠が無いと言う状態でした。
然し、最近パキスタンやインドを中心に、クジラの進化の道筋を示す良好な化石が続々と見つかり、今まで全くの謎だったクジラ類の進化の歴史は急速に解明されつつあります。パキケトゥスもそうした化石動物のひとつです。

最初は頭の骨と不完全な体の骨だけが発見され、その頭の骨がそれまで発見されていたムカシクジラ類と極めてよく似た特徴を持っていた為、退化した四肢と長い尾を持つアザラシのような姿に復元されました。ところが近年、この動物のものと思われる完全骨格の化石が見つかり、パキケトゥスが陸上動物のそれと全く遜色の無いしっかりした四肢を持っていた事が判明したのです。現在ではパキケトゥスは、クジラ類が嘗ては陸上の動物であった事を示す重要な存在であり、且つ、クジラが水中生活への道を再び歩み始めた端緒の動物でもあったと考えられています。

イヌのような姿をしていますが、四肢の指には原始的な蹄が生えています。浅瀬の魚をキツネが捕るようにつかまえて食べたり、時には死魚やカニ等を求めて浜辺をうろつく生活をしていたものと推測されます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】プロティラキヌス

“祖形の有袋イヌ”

Protylacynus

*データ*
<分類>哺乳綱有袋目ボルヒアエナ科
<大きさ>体長1m
<食性>肉食
<発掘地>アルゼンチン(中新世前期)

絶滅した古代の肉食動物。何処と無くイヌに似ていますが、カンガルーに近い仲間(有袋類)が肉食に適応した動物、即ち『ボルヒアエナ類』(Borhyaena…貪るハイエナ、の意)の一種です。イヌに似た外見は、隔てられた大陸で同じ生態的地位に進化した際、全く類縁の無い動物が似た外見に進化する『収斂進化』の良い例です。
学名はオーストラリアに嘗て棲息したフクロオオカミに近縁だと考えられた事に拠る命名ですが、特に近縁と言う訳では無さそうです(そもそもフクロオオカミはオーストラリア、プロティラキヌスは南アメリカの動物です。因みに近縁の動物が隔てられた環境で同じような姿に進化する事は『平行進化』と言います)。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】フォベロミス

“恐るべきネズミ”

Phoberomys

*データ*
<分類>哺乳綱齧歯目テンジクネズミ科
<大きさ>体長3m、推定体重700㎏
<食性>植物食
<発掘地>ベネズエラ(中新世)

ごく最近、南米で化石が発掘された史上最大の齧歯類(ネズミの仲間)で、後足で立った時の身長は2メートル前後、推定体重は700キログラムにも及ぶ巨大なネズミでした(後ろに同縮尺の人間のシルエットをあしらって見ましたが、それからもこのネズミの巨大さが判るかと思います)。
巨大な体は植物食への適応(植物を効率よく消化・吸収するには、極めて大きく発達した消化器官を備えた方が有利。ウサギなどの例外を除いて、植物食動物が一般に大きな体を持つのはその為)だと考えられています。然し、こんな巨大なネズミがぬぼぉーっと目の前に現れたら、ネズミ嫌いな人為らずとも卒倒してしまいそうですね。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ヘスペロキオン

“黄昏のイヌ”

Hesperocyon

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目イヌ科
<大きさ>体長60cm
<食性>肉食若しくは雑食
<発掘地>北アメリカ(漸新世後期)

絶滅した古代の肉食動物。極めて原始的なイヌの仲間です。相対的に長い胴体と尾、短めの四肢等、その体型は現生のイヌとは随分異なります。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】メリコイドドン

“反芻動物の歯”

Merycoidodon

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目オレオドン科
<大きさ>体長1.4m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(漸新世前期~漸新世後期)

絶滅した古代の植物食動物。初期の偶蹄類で、現在は子孫が残っていない「オレオドン類」(Oreodon~山の歯、と言う意味)の代表的な種類です。見かけはイヌとヒツジの合いの子のような感じですが、どちらかと言うとブタやラクダの仲間にやや近縁の動物だと考えられています。学名に「反芻動物の」とありますが、所謂反芻は行わなかっただろうと言うのが最近の通説です。拓けた疎林に多数の群れで暮らし、低木の葉などを食べて生きていました。

(イラスト&文責 熊猫堂)
プロフィール

熊猫堂(ぱんだどう)

Author:熊猫堂(ぱんだどう)
獣絵描き。パンダとか恐竜とかをもそもそと描いています

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