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【古生物画廊・恐竜編】スーパーサウルス

“超爬虫類”

Supersaurus

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目(竜脚亜目)ディプロドクス科
<大きさ>全長30~35m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(ジュラ紀後期)

史上最大の陸上脊椎動物のひとつです。
ごく近年まで非常に乏しい資料しか見つかっておらず、現在でも頭骨など、復元に重要な部位の化石は見つかっていません。また、発掘例がバラバラな事もあり、部分化石の幾つかは別種の恐竜として記載されていた事もありました(代表的なジュニア・シノニム…即ち同種異記載の例としてウルトラサウロスUltrasaurus“ウルトラ級の爬虫類”等があります)。
その後の発掘により、体重を軽減する為に肋骨などが含気骨(がんきこつ)と言われる海綿状の組織を含んだ軽くて丈夫な構造だった事、胴体が太く頑丈で幅広い胸を持っていた事等が判明し、種の独自性を主張するに十分な証拠が揃っていた事が明らかになっています。


(イラスト&文責 熊猫堂)
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【古生物画廊】メギストテリウム

“強い獣”

Megistotherium

*データ*
<分類>哺乳綱肉歯目ヒアエノドン科
<大きさ>体長4m内外(頭骨長65cm)
<食性>肉食
<発掘地>エジプト、リビア(中新世)

絶滅した古代の肉食動物。現在の肉食動物(イヌ、ネコ、イタチなど)とは異なる系統に属する『肉歯類』のひとつで、全ての肉歯類は言うに及ばず、これまで地上に出現した肉食性の哺乳類では最大級になると思われる種のひとつです。
体に比して大き目の頭と、獲物を押えつけるよりは歩き回る為に都合の良い構造の四肢を持っていました。あまりにも大きかった為動きはそれほど素早くは無く、恐らく積極的に狩りをするよりは腐肉食の割合が高かっただろうと思われます。


(イラスト&文責 熊猫堂)


【古生物画廊・恐竜編】ミンミ

“ミンマイ・クロシング(発掘地の名称)に因む”

Minmi

*データ*
<分類>爬虫綱鳥盤目(装盾亜目)スケリドサウルス科
<大きさ>全長2~3m
<食性>植物食
<発掘地>オーストラリア(白亜紀中期)

オーストラリアでは此処数年、非常に珍しい恐竜の化石の発掘例が相次いでいますが、ミンミもそのひとつです。
最初に断片的な化石が発掘された折、その体の小ささから「島嶼と言う環境に適応し、体がコンパクトに進化した鎧竜」だと推測されました。ところが、後になって完全な化石が見つかり、詳細な研究の結果現在は「原始的な装盾類(ステゴサウルスやアンキロサウルスなど、体の一部若しくは全体に骨質の鎧を持った恐竜のグループ)が島嶼と言う環境で独自の進化を遂げた恐竜」だと考えられるようになりました。
装盾類としては鎧が緻密では無く、四肢が発達して軽快な疾走が出来たらしい事が化石から推測されています。鎧は飽くまで副次的な防御手段で、大抵は脚力にモノを言わせて敵から逃げる生活を送っていたのでしょう。
海浜や河口だった地層からの発掘例が多く、生前その環境を好んで棲んでいたのか、若しくは死後河に流されて海で化石化したのかも知れません。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】リンキップス

“鼻面のウマ”

Rhynchippus

*データ*
<分類>哺乳綱南蹄目ノトヒップス科
<大きさ>体長1m
<食性>植物食
<発掘地>南アメリカ(漸新世後期)

絶滅した古代の植物食動物。南アメリカ特産の古代哺乳類の系統「南蹄類」のひとつで、それらの中でも比較的初期の種です。最初、歯の化石が発掘され、その歯の形状がウマの歯に似ていた事から、最初はウマの仲間かと推定されました(学名もその事に由来します)。その後の発掘で、ウマに似ているのは歯だけで外見は然程ウマに似ていなかった事、その身体的特徴は典型的な南蹄類のそれであった事が判明しています。歯の形状がウマに似ていたのは、恐らく利用している食資源が似たようなもの(イネ科の禾本性草本)だった事によるものと思われます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ドリオピテクス

“カシの樹の類人猿”

Dryopithecus

*データ*
<分類>哺乳綱霊長目ショウジョウ科
<大きさ>体長60cm
<食性>雑食
<発掘地>アフリカ、ヨーロッパ、アジアの広範囲(中新世前期~中新世後期)

絶滅した古代の類人猿。体はニホンザルとほぼ同じサイズですが、現存するテナガザルとオランウータンの仲間(所謂“類人猿”)の仲間です。ユーラシアの広範囲から化石が発掘されており、非常に繁栄した種だと考えられています。
四肢の骨の形状から半ば樹上性・半ば地上性で、地上では四肢を用いて移動していたと考えられます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】トゥルオドン

“傷つける歯”

Troodon

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目(獣脚亜目)トゥルオドン科
<大きさ>全長1.8~2.1m
<食性>肉食、若しくは雑食
<発掘地>北アメリカ、モンゴル、中国(白亜紀後期)

恐竜の中でも、特筆して脳の容積が多い事で有名です。その脳容積は同じ体重のワニと比較すると6倍、現存するダチョウやエミューとほぼ同じと言われています。立体視を可能とした眼窩配置、拇指対向性(親指に当たる指が他の指と向かい合い、効率的にモノが掴める)を示す3本指の前脚なども特徴的です。
肉食恐竜の一派ですが、歯は他種の肉食恐竜に比べるとやや原始的で、現存するある種の植物食のトカゲに似ている事から、ごく一部の科学者はこの動物が副次的に植物(木の実や木の芽など)も食べたかも知れないと推測しています。

カナダの古生物学者デール・ラッセル博士が仮説した「恐竜人間」(ディノサウロイド)の祖先として仮定された事でも有名です。
嘗ては「ステノニコサウルス」(Stenonychosaurus細い爪を持つ爬虫類)とも呼ばれていました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ゴビコノドン

“ゴビ砂漠の錐状の歯”

Gobiconodon

*データ*
<分類>哺乳綱三錐歯目アンフィレステス科
<大きさ>体長20~45cm
<食性>肉食
<発掘地>モンゴル、北アメリカ(白亜紀後期)

絶滅した古代の哺乳類。恐竜時代の哺乳類としては例外的に大きな動物で、特に北アメリカで発掘された化石はアライグマほどの大きさになります。また、恐竜時代の哺乳類は大半が昆虫食か植物食(木の実や木の芽などを食べる)だったのに対し、ゴビコノドンは鋭い歯と発達した顎を持ち、小動物を活発に狩る肉食性の動物(副次的に屍肉も食べていた可能性も高い)だったと考えられています。近年、中国で発見された近縁種に至っては、胃に当たる部分に破砕された恐竜の子供の骨が確認され、生前最後の獲物だったと推測されてます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】フィオミア

“ファユーム地方(発掘地の地名)所縁のもの”

Phiomia

*データ*
<分類>哺乳綱長鼻目フィオミア科
<大きさ>体長3m、肩高1.5m
<食性>植物食
<発掘地>エジプト(始新世~漸新世)

絶滅した古代のゾウのひとつ。現存するゾウ(アフリカゾウ、アジアゾウ)とマンモスの仲間に繋がる系統としては最も古い種です。大きさはウマくらいで、鼻はまだ短く、肢の太いバクのような姿でした。低木の葉や水草などが主な食べ物だったようです。特に水草を食べる時は、下顎にある扁平な牙が採食の補助を為しました。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ベルゼブフォ

“魔王ベルゼバブのヒキガエル”

Beelzebufo

*データ*
<分類>両生綱無尾目レプトダクティルス科
<大きさ>体長40cm
<食性>肉食
<発掘地>マダガスカル(白亜紀後期)

ごく最近発見された古代の両生類で、史上最大のカエルの仲間だと考えられています。現在の南アメリカに棲息するツノガエルCeratophrys spに近縁だと考えられていますが遥かに大きく、脚を伸ばさない状態でもバスケットボール程の大きさに達しました。現生種のツノガエルは森林に棲み、落ち葉の中に隠れてネズミなどの小動物を捕食する事で知られますが、遥かにサイズが大きな本種は恐竜の幼体を主に獲物としていたと思われます。その推測から、ヘブライの伝承に登場する大魔王「ベルゼバブ」に因んだ学名を頂戴しました。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】エルナノドン

“蕾状の歯”

Erunanodon

*データ*
<分類>哺乳綱キモレステス目エルナノドン科
<大きさ>体長60cm
<食性>昆虫食
<発掘地>中国(暁新世後期)

絶滅した古代の昆虫食動物。前後に短く高さがある頭骨と、不釣合いに大きな前肢の爪が特徴的です。頭骨の特徴、特に歯列が現存するナマケモノに非常に良く似ていた為、発見当初はナマケモノの仲間(異節目)だと考えられていました。
前肢の爪で地面を掘り返し、地中に潜む昆虫、特にアリやシロアリを捕食していたと考えられています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】クーラスクス

“レスリー・クール氏(発見者の名前)所縁のワニ”

Koolasuchus)

*データ*
<分類>両生綱分椎目キグチサウルス科
<大きさ>全長4~5m
<食性>肉食
<発掘地>南極大陸(白亜紀中期)

絶滅した古代の両生類。現在は子孫が生き残っていない「分椎類」と言う古い系統の両生類です。
この系統は恐竜時代より遥か以前、まだ陸上に動物の数が少なかった頃、今で言うところのワニの生態的地位にいて成功を収めたグループですが、後にワニ類が進化すると生存競争に敗れ、南極大陸以外の世界各地では絶滅してしまいました。南極大陸で彼等が命脈を保つ事が出来たのは、当時の南極大陸が今ほどでは無いにしろ寒冷な気候で、ワニ類の生存が不可能だった事によると推測されています(彼等は巨体を保持する事と冬眠の習性を身に着けた事で、南極の気候を乗り切って生存していたと考えられている)。
淡水域(流れの緩い河川、沼地、湖)に棲み、水中の様々な動物や、時には水を飲みに来た小型恐竜さえ餌食にしていました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】トマルクトゥス

“切り裂くクマ”

Tomarctus)

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目イヌ科
<大きさ>全長1m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(中新世前期~鮮新世前期)

絶滅した古代の食肉動物。現存する全てのイヌ(オオカミ、ジャッカル、ディンゴなど)の先祖に当たる動物です。現存種に比べるとやや四肢が短く、胴が長いのが特徴的です。また、現存のイヌ類は後脚の指が4本しかありませんが、トマルクトゥスは後脚の指が5本あります。

現存するイヌで最も原始的な種類に、南米の一部に棲息するヤブイヌSpeothos venaticusと言う動物が居ます。この動物の外見はトマルクトゥスに非常に良く似ており、通常雌雄のペアから最大12頭までの小群で、疎林や藪で様々な動物を狩って暮らします。恐らくトマルクトゥスの暮らしぶりもそれに近い感じだった事でしょう。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ヘテロヒウス

“異形のブタ”

Heterohyus

*データ*
<分類>哺乳綱キモレステス目アパテミス科
<大きさ>全長30cm程度(うち尾の長さ18㎝)
<食性>昆虫食
<発掘地>ヨーロッパ(始新世中期~始新世後期)

絶滅した古代の哺乳類のひとつ。嘗てはモグラやハリネズミの仲間(食虫類)に分類されていましたが、現在は独自の「キモレステス目」に分類されています。この目は哺乳類進化の黎明期に地上に派生した動物群で、子孫が現存しない系統のひとつです。
見かけはいびつなリスのようですが、前脚の指の内人差し指と中指が非常に長く発達するのが特徴的です。この指で樹皮の下に隠れる虫を探り出して食べていたのだろうと考えられています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】カルノタウルス

“肉食の雄ウシ”

Carnotaurus

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目(獣脚亜目)アベリサウルス科
<大きさ>全長7~9m
<食性>肉食
<発掘地>アルゼンチン(白亜紀中期)

奇妙な外見を持った肉食恐竜です。最大の特徴は学名(「肉食の雄ウシ」を意味する)の由来ともなった目の上の太いツノ状突起で、その用途に関しては獲物に対する攻撃手段、ディスプレイ器官、性差など様々な説があります。他の獣脚類に比べて平らかな背中、体の割に長めな後脚、相対的に短い前脚(前腕骨が殆ど退化しており、肘から直接掌が生えているように見えます)、ゴツゴツとした装甲状の皮膚も他の獣脚類には見られない特徴です。頭骨は上下に厚く前後に狭く、非常に鋭い牙が生えており、活発な捕食者だった事が伺えます。

ディズニー映画「ダイナソー」で重要な役回りで登場した事を切欠に、日本でも最近著名になりつつある恐竜です。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】メトリオリンクス

“適切な長さの吻”

Metriorhynchus

*データ*
<分類>爬虫綱ワニ目メトリオリンクス科
<大きさ>全長3~4m
<食性>肉食
<発掘地>イギリス、フランス、チリ(ジュラ紀中期)

絶滅した古代のワニ。現存するクロコダイルやアリゲーターとは類縁が異なる「タラットスクス」(海生ワニ)と呼ばれるワニ類のひとつです。シルエットはワニそのものですが、ワニ特有の装甲は退化しており、尾の椎骨が変形して尾鰭のような形状になっていました。四肢が鰭状になっているのも特色のひとつです。
その体つきや化石の産出状況から、現在のイルカに似た海の動物だったと推測されています。但し、産卵は陸上で行われたのだろうと言うのが通説です。小魚やイカなどの頭足類、時には自分より大きな魚類(ジュラ紀の海には、全長10m以上に成長する巨大なニシンの仲間が棲息していました)なども獲物にしていたようです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】メゾヒップス

“中庸のウマ”

Mesohippus

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目ウマ科
<大きさ>肩高50~70cm
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(始新世中期~漸新世前期)

絶滅した古代のウマのひとつ。ウマの進化に措いてはまだ初期段階にある種です。
大きさはヤギくらいで、四肢の指は3本ずつありますが、中心の指(人間で言うと中指に当たる)に重心が掛かるような構造になっていました。歯はまだ原始的な段階で、草を咀嚼する事にはまだ適応しておらず、低木の葉が主な食べ物だったようです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】バルバロフェリス

“野蛮なネコ”

Barbourofelis

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目バルバロフェリス科
<大きさ>体長1.6~2m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ、スペイン、トルコ、アフリカ(中新世後期~鮮新世)

絶滅した古代の肉食動物。長大な犬歯を持つところは所謂「サーベルタイガー」に似ていますが、近年になってネコとは異なる独自の系統に分類されるようになりました。
発達した犬歯を持つ肉食動物の中では、頭骨の大きさに比例して最も長大な牙を持つ種類だとされます。体つきは他の剣状犬歯を持つ肉食動物と比べると骨太でがっしりしており、彼等が生前、スピードよりパワーを重視した攻撃を展開していた事が伺えます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】グロソテリウム

“マト・グロッソの獣”

Glossotherium

*データ*
<分類>哺乳綱異節目ミロドン科
<大きさ>全長2.9~4m
<食性>植物食
<発掘地>南北アメリカ(鮮新世後期~更新世)

絶滅した古代のオオナマケモノの一種です。オオナマケモノの仲間は多数の種が知られていますが、この種は比較的頑丈な体とやや長い尾を持っていました。大きさで言えばオオナマケモノとしては中型の部類ですが、それでもヒグマに匹敵する大きさがあります。
低木の葉や草、木の根など、様々な植物質を食べていただろうと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ミオシレン

“中新世の人魚”

Miosiren

*データ*
<分類>哺乳綱海牛目マナティー科
<大きさ>全長3~4m
<食性>植物食若しくは貝食
<発掘地>ヨーロッパ(中新世)

絶滅した古代の海の哺乳類。現存するマナティーの仲間だと考えられていますが、マナティーが杓文字型の丸い尾鰭を持つのに対し、ミオシレンはクジラのような三日月型の尾鰭を持っていました。非常に発達した奥歯を持ち、硬いものを咀嚼出来たと推測される事から、主に貝を食べていたのだろうとする説と硬い海藻を食べていたのだとする説があります。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ぺラデクテス

“袋を持つ噛みつき屋”

Peradectes

*データ*
<分類>哺乳綱有袋目オポッサム科
<大きさ>体長15cm
<食性>昆虫食
<発掘地>南北アメリカ、ヨーロッパ、アフリカ(白亜紀後期~始新世中期)
 
恐竜の絶滅を引き起こした白亜紀の天変地異を生き延び、その後の哺乳類隆盛の時代まで生き延びた数少ない原始哺乳類の一つです。姿かたちは(大きさ以外は)現存するオポッサムに極めてよく似ており、恐らく同じような暮らしを送って居たのでしょう。主に樹上で生活し、昆虫などの小動物が主食でした。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】ムッタブラサウルス

“マタボウラ(オーストラリアの一地名)の爬虫類”

Muttaburrasaurus

*データ*
<分類>爬虫綱鳥盤目(鳥脚亜目)ムッタブラサウルス科
<大きさ>全長7~10m
<食性>植物食
<発掘地>オーストラリア(白亜紀中期)

現在は有袋類の王国として知られるオーストラリアは、恐竜時代も独自の生態系が存在する地域でした。
ムッタブラサウルスはオーストラリアを代表する恐竜の一つで、大きさや外見はイグアノドンの仲間に非常に良く似ていましたが、最近の研究から、ヒプシロフォドンの仲間(ラエリナサウラの項を参照の事)が大きく進化した種だと推測されています。
イグアノドン類が食べた植物を「挽き潰す」臼のような奥歯を持つのに対し、ムッタブラサウルスの歯は鋏のように食べたものを「切り刻む」構造になっていました。この「切り刻む」歯列は寧ろ、ソテツやヤシなどの硬い植物を主食としたトリケラトプスなどのツノ竜に近い構造で、この事からムッタブラサウルスは他地域でツノ竜が占めていた生態的地位を、オーストラリアで独占して生きていた恐竜だと考えられています。

鼻の部分が大きく盛り上がるのも特徴で、此処に伸縮性に富む「共鳴袋」があり、鳴き声を増幅させていたとする学者も居ます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ショートフェイスベア

“クマの歯”

Short-faced BearArctodus

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目クマ科
<大きさ>体長2.7~3m
<食性>恐らく肉食
<発掘地>アラスカ、カナダ(更新世)

絶滅した古代のクマ。南アメリカに現存するメガネグマに近縁だとされています。
普通のクマに比べ手足が長く、吻が短めで、外見はクマと言うより不釣合いに手足の大きいネコのようでした。殆どが雑食性である現存のクマと異なり、発達した四肢で素早く動き回って積極的に狩りをしたのだろう、と推測されています。時には他の肉食獣から獲物を奪う事もあったかも知れません。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ミオぺタウリスタ

“中新世(化石時代のひとつ)の軽業師”

Miopetaurista

*データ*
<分類>哺乳綱齧歯目リス科
<大きさ>体長40cm
<食性>植物食
<発掘地>フランス、ドイツ(中新世前期~鮮新世後期)

絶滅した古代の植物食動物。ヨーロッパに広く棲息していた大型のリスの一種で、長い四肢の間に飛膜を持ち、滑空する事が出来たと考えられています。この特徴から現生のムササビに近縁だと考えられ、暮らしぶりも似ていただろうと推測されます。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】コペプテリクス

“オール状の翼”

Copepteryx

*データ*
<分類>鳥綱全蹼目プロトプテルム科
<大きさ>身長1.8~2m
<食性>魚食
<発掘地>東アジア(始新世~漸新世)

嘗て、恐竜時代が終わって間もない頃の海で、ペリカンの仲間が海の鳥類として優位に立っていた事がありました。コペプテリクスはその古代のペリカン類のひとつで、姿かたちが現生のペンギンにそっくりな大型の鳥類でした。
生態は今のアザラシに似て、海に潜っては餌の小魚を追い、陸地に上がっては日光浴したり、或いは産卵して子育てをしていました。後に海に進出したイルカやアザラシと生態的地位を巡って激しく競合し、結果、絶滅してしまったと考えられています。

古代のペリカン類については、オステオドントルニスの項も参照してください。


(イラスト&文責 熊猫堂)

ハヤブサ

ハヤブサ

Peregrine Falcon

最も早く飛ぶ猛禽とされる鳥です。通常はタカ目に分類されますが、最近では独自のハヤブサ目を立て、スズメ目の近縁とする説も提唱されるようになりました。
獲物を追撃する際の飛行スピードは時に400㎞にも及び、他の猛禽のように獲物を強力な足で押さえつけるよりは、寧ろ空中で蹴り付けたり体当たりをかまして、気絶したりショック死させて捕食する事が多いと言われています。
嘗てはDDT汚染により個体数が減少しましたが、最近では再び数を盛り返しつつあり、ビルの立ち並ぶ大都会でもその姿を見かけるようになりました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ユーリノデルフィス

“広い鼻のイルカ”

Eurhynodelphis

*データ*
<分類>哺乳綱鯨目ユーリノデルフィス科
<大きさ>全長2m
<食性>魚食
<発掘地>アジア、北アメリカの太平洋沿岸(中新世中期~中新世後期)

絶滅した古代のクジラ。体型はイルカによく似ていますが、口先(特に上顎)が非常に細長い嘴状になっているのが特徴的です。この嘴はカジキマグロのそれのように、獲物を捕らえる時に用いられたと考えられています。
骨格の特徴から、現在のハクジラ類が普遍的に持ち合わせるエコーロケーション能力(口から超音波を発して障害物や獲物の位置を特定する能力)を既に持ち合わせていただろうと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

ニホンキジ

ニホンキジ

Green Phaesant

御存知、日本の国鳥(国を象徴するシンボリックな鳥の事)です。然しその一方で、年間数千から数万羽も撃ち落とされる狩猟鳥である事は意外に知られて居ません。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ヒラコテリウム

“ハイラックス(原始的有蹄類の一種)に似た獣”

Hylacotherium

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目ウマ科
<大きさ>肩高30~40cm
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ、フランス(始新世前期)

ウマの祖先です。又の名を「エオヒッパス」(Eohippus~暁のウマの意)とも言います。
今は大きな体を持つウマですが、その祖先であるこの動物は柴犬より少し大きい程度の小型の植物食動物でした(後ろに現生のウマEquusの脚を同比率で配置しましたが、これで凡その大きさがお判りかと思います)。
小さな群れで行動し、低木の葉を食べる動物だったと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

ゲレヌク

一名「キリンレイヨウ」とも

Gerenuk

1日、2日と2009年の干支に因んだ更新が続いていますが、3日は現存するウシ科動物の変り種を紹介する事にしましょう。

ゲレヌク(ジェレヌクとも表記する)はアフリカ東部に棲息するウシ科動物、所謂「アンテロープ」(レイヨウ、カモシカ)の仲間です。
他の仲間よりも相対的に頚と脚が長いのが特徴で、この体を生かし、他種よりも高い位置にある餌(低木の枝葉)を食べます。時には前脚を枝に引っ掛けて、後脚で立ち上がって採食する事もあります。
優美なツノがハンターに狙われ続け、個体数は減少気味です。

【古生物画廊】レプトボス

“華奢なウシ”

Leptobos

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目ウシ科
<大きさ>肩高1.3m
<食性>植物食
<発掘地>ユーラシア(更新世前期)

現存する真正ウシ類(ウシ、スイギュウ、アメリカバイソンなど)の祖形動物です。現在のウシ類に比べると全体的にスマートな体つきをしており、ツノもそれ程大きく長くはありませんでした。
現在の東南アジアにはニルガイBoselaphusと言うウシ科に属する動物が現存していますが、このニルガイはレプトボスの形質を色濃く残している遺存種(レリック)だと考えられています。


(イラスト&文責 熊猫堂)
プロフィール

熊猫堂(ぱんだどう)

Author:熊猫堂(ぱんだどう)
獣絵描き。パンダとか恐竜とかをもそもそと描いています

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