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【古生物画廊】イクティオルニス

“魚の鳥”

Ichthyornis

*データ*
<分類>鳥綱イクティオルニス目
<大きさ>全長20cm、翼開長40cm
<食性>魚食
<発掘地>北アメリカ(白亜紀中期)

恐竜時代の海岸を飛んでいた小型の鳥類です。
外見は頭が大きく嘴が発達したカモメのような感じでしたが、嘴には鋭い歯が生えていました(歯の残存する顎の化石が海生爬虫類の化石と混同された事もありました)。
よく発達した胸骨を持ち、現在の鳥と比較しても遜色ない位の飛行能力を持っていたと推測されます。
海面の小魚を嘴で捕まえて食べていました(学名もその推測される生態に因むもの)。


(イラスト&文責 熊猫堂)
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【古生物画廊】シャンシテリウム

“山西省の獣”

Shansitherium

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目キリン科
<大きさ>全長4m
<食性>植物食
<発掘地>中国(中新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。キリンの仲間で、その中でもアフリカに現存するキリンに最も近い動物とされます(直接の祖先だったかも知れません)。祖先種と比較すると頚と脚がやや長い体型をしており、キリンが頚と脚を伸ばす進化を辿る過渡期にあった動物である事を伺わせます。
頭にはよく目立つ2対のツノを持っていました。
現生種のキリンと同じく、木の葉を食べる動物だっただろうと推測されます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】アルバレッツサウルス

“ドン・グレゴリオ・アルバレッツ(発見者の歴史学者)の爬虫類”

Alvarezsaurus

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目(獣脚亜目)アルバレッツサウルス科
<大きさ>全長1.5~2m
<食性>恐らく昆虫食
<発掘地>アルゼンチン(白亜紀前期)

奇妙な姿をした小型の肉食恐竜。前脚に爪が1本しか無く、しかもその爪が非常に大きい為、一見すると指が一本しか無いようにも見えます(実際は非常に小さな指があと2本、この巨大な爪のある指に隠れるように存在します)。細かい歯と長い尾を持つところは“恐竜的”ですが、嘴があったかも知れない顎、地上での生活に適応した発達した脚、そしてあまりにも“鳥類的”な骨格をも持ち合わせ、発見当初は地上生活に適応した原始的な鳥類ではないかと思われました。然し現在では、鳥類とは共通の先祖を持つものの、鳥類の進化には直接関与していない動物群と見做す説が有力です。
前脚の鋭い爪で樹皮やアリ塚を破壊し、シロアリなどの昆虫を主に食べていたのだろうと推測されます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】パレオトラガス

“古いヤギ”

Palaeotragus

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目キリン科
<大きさ>肩高1.7m
<食性>植物食
<発掘地>アジア、ヨーロッパ、アフリカ(中新世中期~鮮新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。知られている限り、最も古いキリンの仲間です。
まだ頚も脚も長くは無く、体もそれ程大きくはありませんでした。歯列と化石の産出状況から、住環境として森林を好み、木の葉を主食にしていただろうと推測されます。

アフリカのコンゴに現存する珍獣オカピOkapia johonstoniは、骨格などがパレオトラガスに非常に似ており、恐らくパレオトラガスの習性の一部などを残したまま生き残った遺存種(レリック)だと考えられています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】アマルガサウルス

“ラ・アマーガ渓谷の爬虫類”

Amargarsaurus

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目ディクレオサウルス科
<大きさ>全長10m内外
<食性>植物食
<発掘地>アルゼンチン(白亜紀中期)

嘗て南半球は「ゴンドワナ大陸」と言うひとつの巨大な大陸でした。後に北半球となるもうひとつの大陸は「ローレシア大陸」と言い、私達日本人に馴染みの深い恐竜(暴君竜ティラノサウルス、三綺竜トリケラトプス、剣竜ステゴサウルス等)は殆どがローレシア大陸の産です。
ローレシア大陸とゴンドワナ大陸は長い事海に隔たれた別世界で、それ故に恐竜の進化もかなり様相が異なっていました。そして此処数年、この進化によって生まれた珍妙な姿をした恐竜の化石が、特に南半球(南米、アフリカ各地、オーストラリア周辺)で見つかっています。

アマルガサウルスもそんな恐竜のひとつで、所謂「カミナリ竜」に属する恐竜ですが、他種のカミナリ竜に比べ相対的に頚が短く、頚椎から脊椎にかけての棘突起が長く伸びてある種の「帆」を形作っていました。一般にディスプレイ器官だった、或いは放熱板の役割を担ったと考えられていますが、一方で特に頚椎の棘突起の断面が丸く、先端が鋭くなっていた事を根拠に、この棘の上に角質の鞘が覆いかぶさり、武器として用いられたとする説もあります。
低い位置の柔らかい植物を主に食べていたと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】キノデスムス

“イヌの類縁”

Cynodesmus

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目イヌ科
<大きさ>全長1m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(中新世前期)

絶滅した古代の肉食動物。イヌの祖先に非常に近い動物です。
大きさも外見もキツネに非常に似ていましたが、現存するイヌ科動物と異なり、後脚の指が5本あります(現存イヌ類の後脚の指は4本)。指には(ネコの爪のように)半ば出し入れが可能な鉤爪がついていました。
四肢の構造からあまり早く走れなかったと推測され、この事から、獲物を群れでひたすら追撃する狩りをする現在のイヌ類とは異なり、待ち伏せ型の捕食者だったのだろうと思われます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ボトゥリオドン

“溝のある歯”

Bothriodon

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目アントラコテリウム科
<大きさ>体長1.5m
<食性>植物食
<発掘地>アジア、ヨーロッパ、北アメリカ(始新世後期~中新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。カバの祖先に非常に近い動物で、生態も似たようなものだっただろうと推測されます(科の名前にもなっているアントラコテリウムとは「石炭の獣」と言う意味で、これは本種を含むアントラコテリウム類が石炭層から頻繁に見つかる事に因みます。石炭は御存知の通り、大規模な森林が埋没し地中で炭化して生成される鉱物で、川沿いの大森林だった地層から特に発掘されます。即ち、石炭層から発掘される化石動物は生前、川沿いの森林地帯を好んで棲む動物だったと推測されます)。
日本でも最近、状態の良い化石が長崎県から発掘されました。

犬歯と臼歯の間にハッキリと歯隙(しげき…摂食の際、不可食の部分を選り分けて口外に押し出す為の隙間)がある事も特徴的です。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】メガロニクス

“巨大な爪”

Megalonyx

*データ*
<分類>哺乳綱異節目メガロニクス科
<大きさ>全長2.5~3m
<食性>植物食
<発掘地>南北アメリカ(カナダ、アラスカ含む。中新世後期~更新世後期)

絶滅した古代の地上性ナマケモノの一種。カナダやアラスカなど、北アメリカの北端付近まで分布を広げた、ただ一種の地上性ナマケモノと言われています。
地上性ナマケモノの多くは、後脚の甲を体の外側へ向け、甲の縁の部分を地面につけて歩くと言う独特の脚の構造を持っていましたが、メガロニクスは例外的に足の裏を地面につけて、所謂“ベタ足”で歩く構造になっているところが異なります。
学名(“巨大な爪”を意味する)が示す通り、四肢の指に非常に発達した爪を持っています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】パラミス

“ネズミに似たもの”

Paramys

*データ*
<分類>哺乳綱齧歯目イスキロミス科
<大きさ>体長45~60cm
<食性>恐らく雑食
<発掘地>北アメリカ、ヨーロッパ、アジア(暁新世後期~始新世中期)

最古の齧歯類(ネズミやリスの仲間)のひとつです。現存する全ての齧歯類…ネズミ、リスなどの御馴染みの種類からヤマアラシ、テンジクネズミ、ビーバー、カピバラに至るまで…は、この動物か若しくは本種に近縁の動物から進化したと言われています。
全体的な姿はリスに似ていましたが、現在のリスよりもずっと大型で、最大のものはキツネザルほどの大きさになりました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ザラムダレステス

“ラムダ型の(歯を持つ)略奪者”

Zalambdalestes

*データ*
<分類>哺乳綱アナガーレ目ザラムダレステス科
<大きさ>体長20cm
<食性>肉食
<発掘地>モンゴル(白亜紀後期)

絶滅した古代の小型哺乳類。現代に子孫が現存しない「アナガーレ類」と言う古い系統の哺乳類のひとつで、恐竜時代に生きていた数少ない真獣類(有袋類とカモノハシの仲間を除いたほぼ全ての哺乳類をこう呼ぶ)のひとつでもあります。因みにこのアナガーレ類は、後にウサギやハネジネズミの仲間へと進化する系統を生み出しました。
外見はジャコウネズミに似ていましたがやや大きく、発達した後脚を持つのが特徴的です。後脚の構造から察するに跳躍力に優れ、通常もジャンプしながら移動していただろう生態が推測されます。昆虫や小動物、時には恐竜のタマゴや幼体も捕食していたかも知れません(ひと昔前の恐竜図鑑で、恐竜絶滅の遠因として哺乳類の爆発的増加が示され、よく小動物が恐竜のタマゴを貪り食べる図が掲載されていましたが、多くの場合その図に示された動物はこのザラムダレステスだったりします)。

プロングホーンとその仲間たち

名前は英語圏で「分岐のあるツノ」を意味します

Pronghorn

プロングホーンは北アメリカに棲息する植物食動物で、見かけはシカに似ていますが、分類上はウシとシカの中間に位置する存在だと言われています。独特なのはそのツノで、ウシのツノのように骨で出来た芯があり、外側の枝ツノの部分はシカのツノのように毎年生え変わると言う特徴があります。
草が主食ですが、潅木やサボテンなど他の植物質も選り好みせず食べます。
食べた植物に含まれる水分で数日間は喉の渇きに耐える事が可能です。

この動物の近縁種は、嘗て北アメリカ大陸で様々なツノの形状、体の大きさに進化して栄えていました。然し、北アメリカ大陸にシカやバイソン、ヒツジなどが上陸すると、熾烈な生存競争の末にどんどん劣勢になってしまい、現在ではこの1種を除いて殆どが滅んでしまいました。残されたこの現存種も、過剰な狩猟と開発で数が減少しており、各地で保護の手が加えられています。


過去に棲息していたプロングホーンの仲間には以下のような種類が居ます。

“ヘンリー・オズボーン(アメリカの古生物学者)のツノ”

オズボルノケロスOsbornoceros
現生種のアンテロープのように、緩やかなカーブを描く長いツノが特徴です。

“6本の(ツノを持つ)反芻動物”

ヘキサメリクスHexameryx
ツノの根元が皮膚に覆われ、枝分かれしたツノの枝の部分の角質だけが外に露出する為に一見すると6本のツノを持つように見え、それが「6つの(ツノを持つ)反芻動物」を意味する学名の由来となりました。


“雌ヤギに似た反芻動物”

カプロメリクスCapromeryx
4本のツノを持ちます。シカの仲間が進出する以前の大昔の北アメリカ大陸では、恐らく最もありふれた植物食動物のひとつでした。


※絶滅したプロングホーンの近縁種については、先に紹介したメリコドゥスの項も御覧下さい

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ディニクティス

“恐ろしいイタチ”

Dinictis

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目二ムラーヴス科
<大きさ>体長90cm
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(始新世後期~漸新世前期)

絶滅した古代の肉食動物。外見はネコに似ていますが、ネコとは異なる科に分類されるようになりました。やや胴が長く四肢は短めで、学名(「恐ろしいイタチ」を意味する)が示すように大きめのイタチのような体型をしています。犬歯が牙状に発達し口からはみ出るほどですが、後の時代の近縁種に比べるとそれ程大きくはありません。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ブロントプス

“雷鳴の顔”

Brontops

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目ブロントテリウム科
<大きさ>肩高2.5m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(漸新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。ティタノテリウム類(ブロントテリウムの項参照の事)の一種で、ブロントテリウムと同じ生息域・生息時代に生きていましたが、発掘される地層はハッキリと異なり、生前はより湿潤な環境を好んでいた可能性があります。近縁の動物や生態的地位の似通った動物が、それぞれ餌や生息環境の好みを違えて同一の生息環境で共存を図る例は現代でも多数確認されていますが、そうした「棲み分け」が古い時代から存在した事を証明する上で、これは無視出来ない出来事と思われます。
外見はブロントテリウムに似ていましたが、ツノの先端が球状に膨らむ等の相違があります。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ネメグトバタアル

“ネメト盆地の英雄”

Nemegtbaater

*データ*
<分類>哺乳綱多丘歯目スロンバタアル科
<大きさ>全長30cm(うち体長15cm)
<食性>恐らく種子食
<発掘地>モンゴル(白亜紀後期)

絶滅した古代の小型哺乳類で、まだ齧歯類(リスやネズミの仲間)が地上に出現していなかった恐竜時代、同様の生態的地位を独占して生きていた動物群のひとつです。小さな体を生かして岩の隙間や密生した藪などの(恐竜が機敏に活動出来ない)生息環境を好み、木の実を食べて生きていたと推測されます。

因みに学名にもある「バタアル」とはモンゴルの言葉に由来し、“英雄”“英傑”などと言った意味を含みます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】シノパ

“曲がった顔”

Sinopa

*データ*
<分類>哺乳綱肉歯目ヒアエノドン科
<大きさ>体長90cm、尾長50cm
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ(始新世中期)

絶滅した古代の肉食動物。現存する肉食哺乳類とは類縁の遠い「肉歯類(クレオドンタ)」のひとつで、それらの中では小型~中型の部類です。大きさと外見は華奢で不恰好なキツネ、と言った感じの姿でした。
古くから発掘された種ですが、その後、断片的な近縁種の化石が殆どこの種と同定された経緯があり、分類上の混乱から研究があまり進んでいない化石動物のひとつです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】プラティゴヌス

“平たい咬頭”

Platygonus

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目ペッカリー科
<大きさ>体長1~1.2m
<食性>雑食
<発掘地>南北アメリカ(中新世後期~更新世後期)

絶滅した古代の雑食動物。現在も南米に3種が現存するペッカリーの仲間です。
外見はイノシシに非常に良く似ており、実際にイノシシと共通の祖先を持ちます(ペッカリーを日本語では“ヘソイノシシ”とも呼びます。これはペッカリーの背中にある臭腺をヘソに見立てた命名ですが、厳密にはペッカリーとイノシシは科のレヴェルで別系統の動物です)。すらっとした四肢を持ち、走るのが速かったと推測されます。
上下の顎の犬歯が非常に発達するのが特徴で、餌を探す補助や外敵に対する防御に用いたようです。木の根や草の根茎、木の実、小動物などを食べる動物でした。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】パラヒップス

“(現代型の)ウマにより近い”

Palahippus

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目ウマ科
<大きさ>肩高1m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(中新世前期)

絶滅した古代のウマ。草原と言う環境に進出した最初のウマだとされています。
体はかなり大きくなり、吻が伸びて、イネ科の草を食べる為に奥歯(臼歯)が大きくなり始める等、身体的特徴は現代型のウマに近付いていましたが、四肢にはまだ3つの指が存在していました。古いタイプのウマと現代型のウマの中間的存在と言えるでしょう。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ティラコレオ(フクロライオン)

“有袋類のライオン”

Marspial LionTylacoleo

*データ*
<分類>哺乳綱有袋目ティラコレオ科
<大きさ>体長1.2~1.3m
<食性>肉食
<発掘地>オーストラリア(鮮新世前期~更新性後期)

絶滅した古代の肉食動物。外見はライオンに似ていますが、カンガルーやコアラの仲間(有袋類)に属する動物で、特に現存するクスクスの仲間に極めて近い仲間です。肉食動物として異例な事に発達した犬歯を持たず、上顎の門歯が剃刀のような形状になっていて、これが牙の役割を果たしました。臼歯、即ち奥歯の形状も独特で、まるで鋏のように機能したと見られます。牙状の犬歯を持たず、しかも鋏のように機能する奥歯を持つ事から、発見当初は果実を食べるおとなしい動物ではないかと推測された事さえありました。然し歯に残された磨耗パターンは典型的な肉食獣のモノで、この事から彼等が肉食動物だった事は確実だと見られます。
前脚の親指に大きな鉤爪があるのも特徴的で、狩りの補助や木登りの際にザイルの役割を為したようです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【絶滅動物画廊】ネソフォンテス

“島嶼の殺戮者”

Nesophontes

*データ*
<分類>哺乳綱食虫目ネソフォンテス科
<大きさ>体長15~19㎝
<食性>肉食
<棲息地>キューバ、プエルトリコ(1930年代絶滅?)

ごく最近絶滅したとされる謎の多い食虫類(モグラの仲間)です。生きた姿を見た科学者は居らず、生きていたよすがと言えば半ば化石となった骨(最新の記録は1930年に発見された、猛禽類が吐き出したペリットの中に含まれていた僅かな骨の断片)ばかりです。化石動物と絶滅動物のはざまにある存在と言えるでしょう。
骨から得られた情報としては、外部から隔絶された島嶼と言う環境で進化した為なのか、他の大陸に棲息する食虫類と比べると著しい特殊化が見られます。四肢の爪は非常に大きく、尖った吻と長い尾を持っていました。昆虫やトカゲなどの小動物を主な獲物としていたようです。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】シンディオケラス

“二重に融合したツノ”

Syndyoceras

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目プロトケラス科
<大きさ>全長1.5m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(中新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。偶蹄類の進化の歴史上、最初にツノを持った動物群(プロトケラスシンテトケラスの項も参照して下さい)の仲間で、外見はシカに似ていますが寧ろラクダに近縁の動物です。
体の割に長めな頭部に、頭頂部に1対、鼻先に1対、計4本のツノを持っているのが特徴的です。この奇妙なツノはオスにのみ確認される二次性徴だと推測されています。また、犬歯が発達して牙状になるのも特色のひとつです。
低木の葉を食べる動物でした。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】デルタドロメウス

“三角州の疾走者”

Deltadromeus

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目(獣脚亜目)デルタドロメウス科
<大きさ>全長7~9m
<食性>肉食
<発掘地>モロッコ(白亜紀後期)

アフリカのモロッコで発掘された中~大型の肉食恐竜です。すらりとした体躯と、長く発達した四肢を持ち、10mに近い大きさの肉食恐竜としては最も素早く動けただろうと言う推測もあります。化石が埋没していた地層は嘗て大きな河のデルタ(三角州)だった場所で、同じ地層に残された足跡からもその推測に一層の裏づけが為されています。足場の悪い泥地を活発に動き回り、泥に足を取られた獲物を襲撃すると言った生態だったのかも知れません。
割と大型の肉食恐竜ですが、その骨格の特徴から、ジュラ紀に世界各地に棲息していた小型の肉食恐竜が二次的に大型化した種だと言われています。完全な頭骨は見つかっていないので、復元は近縁種からの推定も含みます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】エンボロテリウム

“破城槌(はじょうつい)の獣”

Embolotherium

*データ*
<分類>哺乳綱奇蹄目ブロントテリウム科
<大きさ>肩高2.5m
<食性>植物食
<発掘地>モンゴル(始新世後期~漸新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。大きさも姿もサイにやや似ていますが、サイよりも寧ろウマに近い仲間(ティタノテリウム類…ブロントテリウムの項も参照して下さい)です。
シールド状に発達した顔面の装甲(鼻骨が著しく大きく発達したもの)が特徴で、この事から日本では「オオヅチサイ」とも呼びます。この装甲は視覚的なディスプレイに用いられる他、採食(彼等は水辺の柔らかい植物を食べる動物だったと考えられています)の際、泥を掻き分けるのにも使われたと思われます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】プロリビテリウム

“古いリビアの獣”

Prolibytherium

*データ*
<分類>哺乳綱偶蹄目キリン科
<大きさ>全長1.8m
<食性>植物食
<発掘地>アフリカ(中新世前期)

絶滅した古代の植物食動物。通常、原始的なキリンの仲間だとされていますが、最近ではこれをパレオメリクス類クラニオケラスの項を参照の事)に分類する学者も居ます。
現存するキリンと比べると非常に小型の動物で、大きさも体つきもニホンジカと殆ど変わりません。最大の特徴はそのツノで、左右のツノが癒合して扇型の板のようになっていました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】プラネテテリウム

“天体の獣”

Planetetherium

*データ*
<分類>哺乳綱皮翼目プラジオネメ科
<大きさ>体長20~25㎝
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(暁新世後期~始新世前期)

絶滅した古代の植物食動物で、現在はマレーシアに2種が現存するヒヨケザルの祖先だと見られています。ヒヨケザルは非常に長く発達した四肢と櫛のような独特の形状を為す歯列を持つ動物で、その四肢の間には「皮膜」が張られており、これを広げて巧みに滑空出来ます。プラネテテリウムも原始的乍ら同様の仕組みと習性を持っていたと推測されます。柔らかい木の葉や木の芽、花などを食べる植物食の動物でした。

(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】サペオルニス

“S.A.P.E.(中国古生物学進化学会)の鳥類”

Sapeornis

*データ*
<分類>鳥綱パイゴスティル目
<大きさ>全長40cm、翼開長1.2m
<食性>恐らく植物食
<発掘地>中国(白亜紀前期)

原始的な鳥類のひとつ。最近の相次ぐ発見で、鳥類の進化の過程において恐竜時代を中心に様々な進化の傍系が存在した事が判明していますが、サペオルニスはその内のひとつです。現存する全ての鳥類と同じように、先祖では長大な尻尾を形成していた尾骨が退化・萎縮しており、部分的に融合して尾羽を動かす仕組みになっていました(この仕組みで飛行中、尾羽の角度を調節して梶取りをする)。サペオルニスはこの「萎縮した尾骨」を持つ最も初期の鳥類と考えられています。
消化器官に当たる部分から大量の胃石(鳥類や一部の爬虫類が消化を助ける為に飲み込み、内臓に常備する石)が発見されており、植物質…恐らくは針葉樹の球果や初期の被子植物の種子など…を食べる植物食の鳥だったろうと推測されています。恐竜時代の(狭義的な意味での)鳥類としては最も大きくなる種でした。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】プレシオサウルス

“爬虫類により近しい者”

Plesiosaurus

*データ*
<分類>爬虫綱鰭竜目プレシオサウルス科
<大きさ>全長3~5m
<食性>魚食
<発掘地>ヨーロッパ各地(ジュラ紀前期~ジュラ紀後期)

恐竜時代の海に棲息していた水生爬虫類の中でも最も有名な動物です。
甲羅の無いウミガメのような胴体に、ヘビのように長い頚を持つ事から日本では「蛇頚竜(だけいりゅう)」または「首長竜(くびながりゅう)」の通称でお馴染みです。
四肢を上下に羽ばたかせるように交互に動かして水中をゆっくりと泳ぎ、長い頚を魚群に差し入れるようにして魚を捕食していたと推測されています。時にはアンモナイトなどの頭足類や、エビなどの甲殻類も食べたかも知れません。
骨格は完全に水中生活に適合しており、陸上では全く行動出来ませんでした。恐らく卵胎生(腹中でタマゴを孵化させ、ある程度成長した幼体を出産する)だっただろうと考えられています。

近年、湖や海で見かけられる様々な未確認生物(代表的なものではイギリスのネッシー、アメリカのオゴポゴ、ニューカレドニアのミゴーなど)を、このプレシオサウルスの生き残りだとする研究家も少なくありません。
尚、よくプレシオサウルスを「海の恐竜」と呼ぶ人が居ますが、プレシオサウルスは現在に子孫を残していない恐竜とは別系統の古代爬虫類の一派で、恐竜の仲間ではありません。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】ミラガイア

“ミラガイア(ポルトガルの一地名)で発見された事に因む”

Miragaia

*データ*
<分類>爬虫綱鳥盤目(装盾亜目)ステゴサウルス科
<大きさ>全長5~6m
<食性>植物食
<発掘地>ポルトガル(ジュラ紀中期)

ごく最近ポルトガルのミラガイア地方で発見された、新種のステゴサウルスの仲間です。通常、ステゴサウルスの仲間は前脚が後脚より短く、頚も然程長くないのが特徴ですが、このミラガイアは他種のそれよりも発達した頑丈な前脚と、全長の3分の1にも及ぶ非常に長い頚部を持っていました。
この体型の違いは、現存するゾウガメによく見られるような「住環境と食性の相違」から来る形態変化だと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】アナトコエルス

“アヒルのようなブタ”

Anatochoerus

*データ*
<分類>哺乳綱齧歯目カピバラ科
<大きさ>全長1.5m
<食性>植物食
<発掘地>南アメリカ(中新世)

絶滅した古代のカピバラ。現生種より大きく、ほぼブタ位の大きさになります。
現生種のカピバラは丸みを帯びた厚い鼻面を持っていますが、アナトコエルスの鼻面は全体的にやや平たい形状になっていました(“アヒルブタ”を意味する学名は、この平たい鼻面の部分がアヒルの嘴を連想させる事に由来)。現生種と同じく水辺を生活の場とし、草を食べて生きていました。


(イラスト&文責 熊猫堂)
プロフィール

熊猫堂(ぱんだどう)

Author:熊猫堂(ぱんだどう)
獣絵描き。パンダとか恐竜とかをもそもそと描いています

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