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アーバン・ファルコン

最近、オオタカやハヤブサなど、稀少な猛禽類の都市近郊での目撃が増えているそうで。

都会に進出した稀少な猛禽類の話は、過去、当ブログでも取りあげた事がある(カテゴリ「翼ある者の詩」を御覧下さい)。
アメリカでは日本よりも格段に認知が進んでいて、ビルのベランダに巣箱を設けたり、雨避けの下にある小さなスペースに砂を厚く盛ったりして、ハヤブサやチョウゲンボウの営巣への一助としている。
また、日光の反射によりハヤブサがビルの窓ガラスに衝突する事故を防ぐ工夫や研究も為されているらしい。

嘗て、ハヤブサは非常に稀な鳥とされていて、モンゴルが嘗て蒙古帝国と呼ばれていた頃には、属国からの貢物の中に生きたハヤブサが含まれていた。鷹狩りに利用する為である。

19世紀から20世紀初頭には、所謂「DDT問題」でハヤブサの名がクローズアップされる。
生態系ピラミッドの上位に位置する彼等の体には、獲物の体内に含まれていた微量の毒素が蓄積し、最終的には信じ難い量の毒素により身体的にダメージを被っていた…と言う研究結果である。

その後、DDTの使用が著しく制限され、同時に各国の愛鳥精神が高まった事もあり、加えて獲物(スズメ、ドバト、ムクドリなど)が豊富な事、ビルなどの人口建造物が営巣地の代役を十分に果たしてくれた事が幸いし、ハヤブサは晴れて「都会の鳥」の一員として認知されるようになった。

イギリスでは、人間生活の恩恵に浴する動物を「アーバン・アニマル」と言うそうだ。
街の空を旋回するハヤブサは差し詰め「アーバン・ファルコン」の名が相応しいだろう。
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笑えないハトのお話

一時期は「平和の象徴」と言う事で、愛鳥家のみならず一般人にも可愛がられる傾向にあったハトの境遇が最近変化しつつある。

糞害や農作物の食害、更に寄生虫(ハト本体だけではなく、彼等が排泄し、蓄積した糞にも存在する)への懸念から、特にドバト(土鳩若しくは堂鳩、飼いハトが野生化した奴)への嫌悪が高まっている為だ。
東京では野外でハトに餌をやると、最悪の場合警察がすっ飛んでくるまでになった。怪我をしたハトを獣医が受け入れて治療する行為も禁じられていると聞く。

日本にはハトを食べる習慣が存在しないので、一部の猛禽類がハトを襲って食べる他、彼らには殆ど敵が存在しない。その上、ハトは(餌、気候など)条件さえ良ければ年に2回以上(多い例では育雛の途中で産卵を続け、年8回繁殖した記録がある)繁殖する事が可能であるから、年々日本のハトの人口(?)密度は上昇していると思われる。
恐らく、世界的に見たら甚だ稀有に感じられる程、日本のドバトの密度は高いであろう(某中国系タレントが代々木公園に群れる無数のドバトを見て「日本人は何故こんな美味しい鳥を食べないのか、勿体無い」と発言した逸話は、真偽の程は兎も角極めて有名。因みに中華料理ではハトは立派な食材のひとつである)。

その内、絶滅したリョコウバトみたいに、ドバトが空を黒く遮る程に個体数が増える…なんて事があったら怖いなぁ。

こんな按配に、ドバトと日本人の関係も昔ほど良好なモノでは無くなってきているのだが、然しそれと「飼い切れなくなったハトを不法遺棄する」事は全くの別問題であり、大いに恥ずべき所処であろう。

さて。
2008年4月と言うからざっと1年ほど前。
過悪質なハトの不法遺棄が埼玉・草加市であった。
場所は綾瀬川河川敷の土手…と言うから埼玉と言っても東京との境目付近だ。
早朝、散歩中の男性が、左の翼の風切羽を切断されたハト、計36羽を発見、警察に通報。
事件が明るみに出た。


ハトの帰巣本能を見越した確信犯的犯行。
自宅に戻れないようにしたばかりではなく、捕食者による速やかな証拠隠滅を図ったモノであろう。極めて悪質で、同情の余地は無い。
翼の骨に損傷が無かった事がせめてもの救いである。

時に、所謂「競争鳩」としてハトを飼っている人間の中には、こうした「過剰なまでにドライ」な人間が結構いるらしい。

近所にある某鳥類保護区では、傷病鳥類として持ち込まれる鳥の大多数が野生化した飼いハトである。彼等を元の持ち主に返すのは困難、と言うより不可能に近い。ハト自身の回復能力は問題ないのだが、怪我をしたハトを引き取る事を飼い主が拒否する為である。

愛犬家、愛猫家はとかく多大なる愛とエネルギーをイヌやネコに注ぐものだが、愛鳩家(こんな言葉あったかなぁ)はそう言う意味では動物を飼育する人間としては極めて異端な連中と言う事になる。感心は出来ないが。

東京湾とカモ

首都圏の公園に飛来するカモの数が此処数年、減少の傾向があるらしい。

カモの飛来数についてちゃんとした統計が為されているのか、浅学にして当方は知らない。ただ、これまでの出来事をつらつらと思い出すに、全くのお門違いと言う訳でも無さそうに思える。

帰路の途中、営団地下鉄東西線の地上部分で、江戸川が海に注ぐ箇所を2箇所、通過する。
例年、今の季節になると早朝、その荒川河口にはちらほらとカモが羽を休めている光景が見られた。
だが、此度の冬はまだそれを見ていない。

過日出掛けた上野・不忍池で確認した限りでは、当方が嘗て根津に住まっていた頃と比較してでさえ、かなり飛来数が減っている感じがした。
兎に角、池の水面にカモの数が疎らにしか見当たらない。以前は観光客がばら蒔くパン屑やポップコーン目当てに、橋やボート乗り場の周辺にカモが水面が見えぬ程集まり、一部のカモがドバトに混じってヒトの足元に群がる様さえ日常的に見られたのに…。

同様の事は今の我がホームタウンである行徳でも見られる。
行徳には野鳥の保護区があり、嘗てはその保護区内にある干潟に無数のカモが犇めきあっていたと聞く。然しその同じ場所に、今は疎らにしかカモの姿は見当たらない。

此処まで書くと、凡その方々は人間の残虐な生産活動や狩猟がカモ達を追い詰め、首都圏からカモを追い払ってしまったのだろう…とお考えになるかも知れない。実際ワタクシもそう思った。
少なくとも一部はそうした要因に拠り首都圏を見限ったのだと思われる。然し首都圏の公園にカモが寄り付かなくなったのには、また別の要因があるようだ。

それは、東京湾の存在である。

以下は行徳の野鳥保護区で其処の常連さんから聞いた話である。
又聞きであるが故にひょっとしたら不正確な箇所があるや知れないがご容赦願いたい。

嘗て東京湾は、首都圏に最も近いカモ猟のメッカだった。
船舶が多く行き交い、沿岸の殆どが波止場として工事されているあの海の何処に狩猟が可能な場所があるのかは判らない。狩る必要が当方には無いので、別に判らなくてもいっかな問題は無いのだけれど。

然し、此処数年の間に日本でも残された自然を護ろう、食べる為以外の無益な殺生は避けようとする動きが漸くにして本格化し、その先駆けとして東京湾のほぼ全区域が自然保護区(所謂“禁猟区”)になったのだと言う。

それから長い年月が過ぎ…カモ達は嘗て自分達の命が脅かされた同じ海で、最早自分達がヒトに殺される心配が無い事に気が付いたらしい。それまで公園の池等に集まっていたカモ達は、挙って東京湾で羽を休めるようになったのだ。
他の地域に比べ汚れているとは言え、ヒトに頼らずとも餌は豊富だし、猛禽類以外に自分たちを脅かす者も居ない。カモ達にとってある意味、これほど理想的な環境は他に無いだろう。

こうして、カモ達の飛来数減少の原因は、呆気なくその要因が判った。

だが、カモ達が安住の地を得た事に喜びを感じる一方で、嘗て冬の寒い日、カモ目当てに早朝の不忍池へと足繁く通った身としては、一抹の寂しさを感じている事も此処で正直に吐露するものである。

【古生物画廊・恐竜編】アンハングェイラ

“老いた悪魔”(トゥピー族の言葉に由来)

※厳密には恐竜とは異なる爬虫類ですが、便宜上「恐竜」のカテゴリでお届けします

Anhanguera

*データ*
<分類>爬虫綱翼竜目アンハングェイラ科
<大きさ>翼開長4~7m
<食性>魚食
<発掘地>南アメリカ各地(白亜紀前期)

南米で大繁栄した大型の翼竜の一種です。細長い嘴状の吻の上下に大きなトサカを持ち、口の中には鋭く大きな牙状の歯が生えています。トサカは視覚的なディスプレイ機能だったと共に、彼等が捕食行動を取る際、嘴を水中に差し込む時に水の抵抗を軽減する働きもあったと見られます。

近年、保存状態の良い化石が多数見つかっており、謎の多い翼竜の生態を解明する一助として期待されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】シッタコサウルス

“オウムに似た爬虫類”

Psittacosaurus

*データ*
<分類>爬虫綱鳥盤目(周飾頭亜目)シッタコサウルス科
<大きさ>全長1.5~3m
<食性>植物食
<発掘地>モンゴル、中国(白亜紀前期)

ツノ竜(トリケラトプスの仲間)や石頭竜(パキケファロサウルスの仲間)と同じ祖先を持つ小型の植物食恐竜です。体型は典型的な二足歩行の恐竜のそれですが、分厚い嘴と良く目立つ頬のツノ状突起が特徴的です。頬の突起は種によって形状が異なり、視覚的なディスプレイ機能だったと推測されています。
最近の発見で、少なくとも一部の種には尾部に棘のような細長い飾り鱗が存在していた事が判明しました。恐らくディスプレイ機能だったと推測されていますが、ヤマアラシの棘のような武器だったとする研究者も居ます。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】モササウルス

“マーズ川の爬虫類”

Mosasaurus

*データ*
<分類>爬虫綱有鱗目(トカゲ亜目)モササウルス科
<大きさ>全長9~15m
<食性>肉食
<発掘地>北半球各地(白亜紀後期)

絶滅した古代の海の爬虫類のひとつ。現存するオオトカゲ類に非常に近縁ですが遥かに大型で、最大級の個体ではクジラに匹敵する大きさに達しました。頑丈な顎と鰭状の四肢を持ち、海中を力強く遊泳しながら、様々な海の動物(魚は元よりアンモナイト、ウミガメ、蛇頚竜、時には水面に降りた翼竜までも)を捕食していたと思われ、白亜紀の海で生態系の上位に居た捕食者だったと推測されています。事実、モササウルスの歯型が残された大きなアンモナイトの化石も、此れまで多数出土しています。

恐竜が学術的に知られるより以前に、最初の化石がオランダで発掘されました。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】パラサウロロフス

“隆起を持つ爬虫類に似た者”

Parasaurolophus

*データ*
<分類>爬虫綱鳥盤目(鳥脚亜目)ハドロサウルス科
<大きさ>全長10m
<食性>植物食
<発掘地>北アメリカ(白亜紀後期)

1mもある長いトサカが特徴的な大型の植物食恐竜。このトサカは鼻骨の一部が伸びて形成されており、中に鼻道が通っています。嘗てはこのトサカの内部に空気を蓄え、水中での活動の折「シュノーケル」として用いていたと言う説が一般的でしたが、現在では否定されています。トサカの用途はハッキリしていませんが、視覚的ディスプレイとしての機能や、鳴き声を増幅させる発声器官だったとする説が一般的です。
化石の発掘例は少ないのですが、その特徴的な外見から、割と名の知られた恐竜のひとつです。針葉樹の枝葉等を主食にしていたと推測されています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊・恐竜編】ディロフォサウルス

“二条の鶏冠を持つ爬虫類”

Dilophosaurus

*データ*
<分類>爬虫綱竜盤目(獣脚亜目)ハルティコサウルス科
<大きさ>全長5~7m
<食性>肉食
<発掘地>北アメリカ、中国(ジュラ紀前期)

頭部に二列の大きなトサカ状の突起を持つ、スマートな外見の肉食恐竜です。ジュラ紀前期の肉食恐竜は殆どが恐竜としては小型(全長2~4mくらい)だったのに比べ、この種は比較的大きな体を持っていました。顎の作りが非常に華奢で噛む力は弱かったようですが、非常に切れ味の鋭い大きな牙を持っており、恐らく「噛み殺す」よりも「牙で深く斬りつけて致命傷を負わせる」ようにして狩りを行っていたものと思われます。後脚は早く走れる構造になっていて、身のこなしはかなり素早かったと推測されています。

有名な恐竜映画「ジュラシック・パーク」では口から毒液を吐いて相手を攻撃する恐竜として描かれましたが、化石からはそれを裏付ける証拠は出ていません。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】カスモポルテテス

“裂け目のある門”

Chasmoporthetes

*データ*
<分類>哺乳綱食肉目ハイエナ科
<大きさ>肩高85~90cm
<食性>肉食
<発掘地>アフリカ、ヨーロッパ、北アメリカ(鮮新世)

絶滅した古代の肉食動物。
ハイエナの仲間ですが、現存種に比べると頭が小さく華奢で、四肢は疾走するのに向いたスマートな構造をしていました。また、現存のハイエナは骨を砕く頑丈な歯と顎を持ちますが、カスモポルテテスは肉や皮を“噛み切る”のに適応しているシャープな歯を持っていました。
これらの特徴から、カスモポルテテスは現存のハイエナのようなパワータイプの捕食者ではなく、寧ろチータやイヌ類のような追跡型の捕食者だったと推測されています。
またこの種は化石による証拠から、ハイエナの仲間でほぼ唯一、北アメリカ大陸にまで分布を広げた種だと言われています。


(イラスト&文責 熊猫堂)

【古生物画廊】ケトテリウム

“クジラ様の獣”

Cetotherium

*データ*
<分類>哺乳綱鯨目ケトテリウム科
<大きさ>全長4~6m
<食性>濾過食
<発掘地>北アメリカ、ベルギー(中新世前期~鮮新世前期)

ヒゲクジラの仲間としては最古のもののひとつです。この古代クジラから、現存の全てのヒゲクジラが進化したと考えられています。
姿かたちは既に現在のヒゲクジラ類(特に、北半球の海に現存するコククジラ)に酷似していますが、体は遥かに小型であり、精々現在のイルカくらいの大きさしかありませんでした。
クジラひげは化石に残りませんが、顎の骨の周囲にヒゲクジラ類特有の血管の跡(この血管からクジラひげに栄養を送っていたと考えられる)がハッキリと確認できます。


(イラスト&文責 熊猫堂)
プロフィール

熊猫堂(ぱんだどう)

Author:熊猫堂(ぱんだどう)
獣絵描き。パンダとか恐竜とかをもそもそと描いています

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